感応度/ベータとは【sensitivity, β】
読み方:かんのうど
■感応度とは、ある証券が市場の動きに対してどの程度反応するかを示す指標。ベータ(β)とも呼ばれる。
ベータが1ならば、当該証券は市場の動きと完全に一致する。現実にはありえないが、もしある株式のベータが0ならば、その銘柄は市場動向には全く左右されない。
簡単なクイズ
次の各事業のベータ(β)の大きさを予想しなさい
(1)高級ブランド品の販売
(2)世界規模で展開するビール会社
(3)週末起業フォーラム
頭の体操と思って自由に発想してみよう。
答え
(1)1<β
(2)0<β<1
(3)β<0
解説
(1)高級ブランド品販売は景気に大きく左右されやすいので、βは
1よりも大きい。
(2)世界規模で展開する事業は、市場の影響を受けにくい。またビール消費量は景気変動の影響を受けにくい。つまり、人々は、豊かになっても貧しくなっても、相変わらずビールを飲み続けるのでβは0に近づく。
(3)あくまでも予想だが、世の中が不景気になって、社会不安が増殖すればするほど週末起業家は増えるのではないか。つまり、市場と反対方向に動くので、週末起業フォーラムのβは0より小さい。
source from http://www.1kochi.com/cat3/
■β(ベータ)とは、個別株式がマーケットのリスクにどの程度影響されるかを表す指標です。ベータを求めることで、市場全体の動きに対し、個別株式の動きがどの程度連動しているのかわかります。
個別の株式のリスクは適切なポートフォリオを構成することで低減させることができますが(ポートフォリオとリスク分散を参照)、いくら適切なポートフォリオ組んでもマーケケットのリスクまで低減することはできません。βはそのマーケットリスクが個別株式のリスクにどの程度影響を与えるかを示す指標になります。(βはWACCを求める際に活用されます)
●βの求め方
個別株式の値動きと株式市場の値動きがほとんど同じになる場合、βは1に近くなります。株式市場より個別株式の振れ幅(リスク)が大きい場合はβ>1となり、逆に個別株式の振れ幅(リスク)が小さい場合はβ<1となります。
β(ベータ)は次のように求めることができます。
β = 市場全体と比べたリターンのバラツキの大きさ × 市場全体と同じ方向に動く程度
= (個別株式のリターンの標準偏差 / 市場全体のリターンの標準偏差)
× 個別株式のリターンと市場全体のリターンの相関係数
β = 個別株式のリターンと市場全体のリターンの共分散 / 市場全体のリターンの分散
β(ベータ)は、個別企業の資本コストを求める際に用いられます。ベータは会社四季報CD-ROM版と使えば簡単に求めることができます。また、MSNマネーにも各企業のベータ値が載っています。
また、エクセルを使えば自分でも簡単にβを求めることができます。エクセルでの求め方は相互リンクサイトの「株式投資帝国」に記載されています。
source from http://www.nsspirit-cashf.com/manage/beta.html